「水入り」と「サスペンデッドゲーム」
2003年8月9日 baseball↑概念として同じ。
今の高野連にこの概念は存在しないのだなと、感じた。
「駒大苫小牧-倉敷工」。
見終わって不思議な後味の悪さが残った。
まず、昨日のあの天候で試合をおっぱじめたことを不思議に思う。
朝の段階で、第3・第4試合を順延したのを英断だと思ったのもつかの間、なぜ「第2試合も順延」という判断を試合開始前に下せなかったのかと思わざるを得ない。
ま、百歩譲ってそこは。
おっぱじめた限りは終わらせねばならない。
…のだが。
終われない。
4回途中で降雨ノーゲーム。
千歩譲ってこれもありだろう。
あの状況で試合続行しても、選手の健康上の問題が出てくると思う。
予測し得ないケガが出たりしそうだし。
問題はそのあと。
一概に比べられないとは思うが、ひとことだけ。(でも長ぇ・苦笑)
相撲の場合、水が入る(勝負が始まってからだいたい4分前後経って勝負がついてなかったらいっぺん両者を分ける。3〜4分の休憩をとって続きから取組を再開)とかまわし待った(勝負の最中にまわしがゆるんでくると行司が勝負を止めて、力士をそのままの体勢にさせたまま、まわしを締め直す。締め終わって両者のまわしを行司がぽんと叩くと勝負再開)があると、取組の再開の基点はあくまでも
「水入りの直前の状態」
「待ったがかかる直前の状態」
なのだ。
水入りや待ったの直前の状態を再現するため、そりゃもう行司さんや土俵下の審判団はタイヘンなのです。
これは野球のゲームに当てはめると
「中断→サスペンデッドゲーム」
ということになると思う。
ところが高校野球の場合そうはいかない。
今年の春「遊学館-近大付」で降雨ノーゲーム、2日後再試合があったが、このときは同点の状況でノーゲームになったのでなんも感じなかった。
0-0で1回から始めても、点差なしという点で同じなわけだから。
このとき気づかなかった問題が今回一気に噴出した感がある。
情の問題を抜きにしても(と言うか、むずかしい問題だからこそ客観的に論議すべきだろう)、納得はいかない。
単純明快じゃないからだ。
それに、
「高校野球は一度負けたら終わり」
じゃないのかなー。
だから熱くなるし(ってこれだけだと語弊があるんだけど)、必死なんじゃないかなー。
「雨で試合が成立しなかったから、もう一度、チャンスあげますよ」と言ってるようなもんじゃないのか。今日の再試合は。
トーナメントの原理とのあいだに大いなる乖離と言うか矛盾と言うかがあるような気がしてならないんだけど。
今日みたいなの見ちゃうと、このギャップはそう簡単には埋められんぞ…。
たしかに倉敷工の選手たちに罪はまったくない。
あたし岡山在住経験もあるから、倉敷工応援しても不思議はないんだけども。
それとは別にやっぱりどこか釈然としない気持ちというか、割り切れない感が残ってしまう。
野球ってのは、点を多く取ったほうが勝ち。
そういう単純なゲームのはずなのにね。
理屈っぽいとのご批判は甘んじて受けよう。
昨日・今日で点を多く取ったのは倉敷工ではなく、駒大苫小牧だということが、ノドの奥に刺さった小骨のように引っかかったままなのだ。
仮に。仮によ。
サスペンデッドで「3回終了8-0」で4回から始めて、その結果駒大苫小牧が逆転で負けたというのなら、文句のつけようのない結果になったはずだ。
そう思うのは筆者だけなのか…。
まったくの余談だがあのウィンブルドンテニスも、降雨で試合続行不可となった場合、サスペンデッドゲームとし、翌日続きを行っている。
何年前だっけ。伊達選手とグラフ選手のサスペンドが記憶に新しい。
あの時季のイングランドは天候が頻繁に変わる分、ルールも実にしっかり決められていると感じる。
今回、甲子園でこういう事例を見せられるとなおさらね。
すぐには変わらないと思う。
そう簡単に変えられない規定だとも思う。
しかし。
同じような、納得できない事態をもう招かないためにも。
最大公約数となり得る策を採用すべきではないだろうか。
---
忘れられないエース(1)
木暮 洋(1978年春・夏出場・桐生高)
サウスポー。のちに早稲田に進んだ。
名コンビだった阿久沢毅さん(群大に進み母校の監督もした。現・渋川高監督)ともども、チームを引っ張った選手。
応援歌がまんまピンクレディーの「サウスポー」でした。ちなみに阿久沢さんは「モンスター」だったなー。
文武両道を地で行ったような選手。
かしこげな顔してたもんなー。今でも思い出す、利発そうで涼しげな目許を。
(って当時あたしいくつよ)
春ベスト4。確か同じ年に、あの「完全試合男」松本稔さんの前橋高校も出場していたと記憶している。
ちなみに桐生も前橋も県内屈指の進学校らしい。
夏に出たときは2回戦くらいで負けたんだっけか。
緒戦で膳所に圧勝しながら。次で。
たしか木暮さんの体調が本調子ではなかったと伝え聞いた…。
阿久沢さんの消息はつかめたけど(二宮清純氏絶賛)、木暮さんは阿久沢さんほどはっきりした足跡がつかめない。
むーん。
わからないと知りたくなるのが人情なのだ。
今の高野連にこの概念は存在しないのだなと、感じた。
「駒大苫小牧-倉敷工」。
見終わって不思議な後味の悪さが残った。
まず、昨日のあの天候で試合をおっぱじめたことを不思議に思う。
朝の段階で、第3・第4試合を順延したのを英断だと思ったのもつかの間、なぜ「第2試合も順延」という判断を試合開始前に下せなかったのかと思わざるを得ない。
ま、百歩譲ってそこは。
おっぱじめた限りは終わらせねばならない。
…のだが。
終われない。
4回途中で降雨ノーゲーム。
千歩譲ってこれもありだろう。
あの状況で試合続行しても、選手の健康上の問題が出てくると思う。
予測し得ないケガが出たりしそうだし。
問題はそのあと。
一概に比べられないとは思うが、ひとことだけ。(でも長ぇ・苦笑)
相撲の場合、水が入る(勝負が始まってからだいたい4分前後経って勝負がついてなかったらいっぺん両者を分ける。3〜4分の休憩をとって続きから取組を再開)とかまわし待った(勝負の最中にまわしがゆるんでくると行司が勝負を止めて、力士をそのままの体勢にさせたまま、まわしを締め直す。締め終わって両者のまわしを行司がぽんと叩くと勝負再開)があると、取組の再開の基点はあくまでも
「水入りの直前の状態」
「待ったがかかる直前の状態」
なのだ。
水入りや待ったの直前の状態を再現するため、そりゃもう行司さんや土俵下の審判団はタイヘンなのです。
これは野球のゲームに当てはめると
「中断→サスペンデッドゲーム」
ということになると思う。
ところが高校野球の場合そうはいかない。
今年の春「遊学館-近大付」で降雨ノーゲーム、2日後再試合があったが、このときは同点の状況でノーゲームになったのでなんも感じなかった。
0-0で1回から始めても、点差なしという点で同じなわけだから。
このとき気づかなかった問題が今回一気に噴出した感がある。
情の問題を抜きにしても(と言うか、むずかしい問題だからこそ客観的に論議すべきだろう)、納得はいかない。
単純明快じゃないからだ。
それに、
「高校野球は一度負けたら終わり」
じゃないのかなー。
だから熱くなるし(ってこれだけだと語弊があるんだけど)、必死なんじゃないかなー。
「雨で試合が成立しなかったから、もう一度、チャンスあげますよ」と言ってるようなもんじゃないのか。今日の再試合は。
トーナメントの原理とのあいだに大いなる乖離と言うか矛盾と言うかがあるような気がしてならないんだけど。
今日みたいなの見ちゃうと、このギャップはそう簡単には埋められんぞ…。
たしかに倉敷工の選手たちに罪はまったくない。
あたし岡山在住経験もあるから、倉敷工応援しても不思議はないんだけども。
それとは別にやっぱりどこか釈然としない気持ちというか、割り切れない感が残ってしまう。
野球ってのは、点を多く取ったほうが勝ち。
そういう単純なゲームのはずなのにね。
理屈っぽいとのご批判は甘んじて受けよう。
昨日・今日で点を多く取ったのは倉敷工ではなく、駒大苫小牧だということが、ノドの奥に刺さった小骨のように引っかかったままなのだ。
仮に。仮によ。
サスペンデッドで「3回終了8-0」で4回から始めて、その結果駒大苫小牧が逆転で負けたというのなら、文句のつけようのない結果になったはずだ。
そう思うのは筆者だけなのか…。
まったくの余談だがあのウィンブルドンテニスも、降雨で試合続行不可となった場合、サスペンデッドゲームとし、翌日続きを行っている。
何年前だっけ。伊達選手とグラフ選手のサスペンドが記憶に新しい。
あの時季のイングランドは天候が頻繁に変わる分、ルールも実にしっかり決められていると感じる。
今回、甲子園でこういう事例を見せられるとなおさらね。
すぐには変わらないと思う。
そう簡単に変えられない規定だとも思う。
しかし。
同じような、納得できない事態をもう招かないためにも。
最大公約数となり得る策を採用すべきではないだろうか。
---
忘れられないエース(1)
木暮 洋(1978年春・夏出場・桐生高)
サウスポー。のちに早稲田に進んだ。
名コンビだった阿久沢毅さん(群大に進み母校の監督もした。現・渋川高監督)ともども、チームを引っ張った選手。
応援歌がまんまピンクレディーの「サウスポー」でした。ちなみに阿久沢さんは「モンスター」だったなー。
文武両道を地で行ったような選手。
かしこげな顔してたもんなー。今でも思い出す、利発そうで涼しげな目許を。
(って当時あたしいくつよ)
春ベスト4。確か同じ年に、あの「完全試合男」松本稔さんの前橋高校も出場していたと記憶している。
ちなみに桐生も前橋も県内屈指の進学校らしい。
夏に出たときは2回戦くらいで負けたんだっけか。
緒戦で膳所に圧勝しながら。次で。
たしか木暮さんの体調が本調子ではなかったと伝え聞いた…。
阿久沢さんの消息はつかめたけど(二宮清純氏絶賛)、木暮さんは阿久沢さんほどはっきりした足跡がつかめない。
むーん。
わからないと知りたくなるのが人情なのだ。
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