赤信号

2003年11月16日 sumo
正直なところ、赤信号すらも消えそうな感じですが…

3連敗のあと、薄い薄い氷の上を、そろそろと歩いてきたような感じ

その氷が、きょう、足もとで崩れ落ちた

4敗め

つまり残りぜんぶ勝っても11勝

たぶん今場所後の大関昇進はない

ここで集中力切らしちゃいけないんだけど

ちょっと落ち込んだ

でも、来場所につなげるためにも、今後の負けは許されない

まだまだ、氷の上を歩く日々が続く

ここからが、若の里忍の本当の正念場なんだろう

---

理事長は「中日で4敗ではイメージが悪い」と、事実上今場所の

大関取り終結宣言をしたそうだ

つまり、赤信号すら消えてしまったということ

でも、今場所で終わりじゃないから

魁皇関や武双山関、栃東関は何度も大関取りに挑んで

ようやく大関になった

若関は、まだはじめてだもの

来場所がまた、勝負の場所だから

遅咲きでいいじゃない

いつか、いつか大関に上がれれば

やっとそう思えるようになりました

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今日も引き続きマルと呼ばせてください。

マルの引退後の各力士の反応を、取組間で紹介していたが

貴乃花引退後のときみたいに、

「引退した力士のことはいいから、現役力士の話をしろ」

とは思わなかった。否、思えなかった。

貴乃花と違って、マルはそういう「ウラ話」みたいなのの

露出があまりにも少なかったからだ。

こういうときじゃないともう聞けない、そんな話が

いっぱいあったからだ。

そんななか、ワシが思わずホロッときちゃいそうだったのが

でじ関が目を真っ赤にして「すみません、気の利いたことがいえなくて」と

絶句したらしいことと

垣添関がたまにことばをつまらせていたらしいこと

そして、十両に落ちてここまで7連敗だった和歌乃山関が

すばらしい相撲で初日を出したことだった。

愛嬌があって、性格が実はとっても細やかで、やさしくて。

部屋の力士、出稽古で武蔵川に行った力士、いろんな力士に

愛された横綱だった。

そのやさしさは時として勝負師としてはあだになり、

小泉首相の「感動した!」という絶叫を生んだあの貴乃花との

優勝決定戦で、マルは鬼になりきれなかったと周囲から叩かれた。

そしてそれから1年4ヶ月がたった去年の秋場所。

マルは貴乃花との因縁の「千秋楽横綱相星決戦」を制して

優勝したわけだが、そのとき実況の藤井アナは

「もうひとり心を鬼にした横綱がいました」と言った。

それがもう、ものすごく印象に残ってて。

あの決定戦がマルをひとまわりもふたまわりも(肉体的なことじゃなく)

したんだなーって思ったもんだった。

そしてその秋場所から1年2ヶ月。

まるで貴乃花のあとを追うかのようにマルは土俵を去った。

でじ関や垣添関と同じようなさみしさが、なぜか

ワシの気持ちの中にある。

しばらくは、消えそうにない。

日本人の横綱が生まれたら、そのさみしさは消えるかなー…。

マルの引退はワシの中に予想をはるかに超えるショックを

まだ与えつづけている。

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