福岡国際センターに4年ぶりの「満員御礼」の垂れ幕。
その満員の観客は結び2番に熱狂した。
まず結び前の「千代大海-魁皇」。
もう優勝争いとは関係ないのに、(たぶん)今場所最多の18本の懸賞がかかった。
大分出身の大海関と、超地元・福岡県直方市出身の魁皇関の対戦。
大海関もご当所場所だけど、相手が魁皇関じゃねぇ。ご当所度では完敗です。
激しい相撲になったが、魁皇関は何度も大海関の突き押しを土俵際でこらえ、最後左四つに組んで捕まえて突き落とした。
その勢いで魁皇関も土俵に四つん這いに。精根尽き果てたって感じ。
負けた大海関もえらいさわやかというか「力出し切った」的な表情だった。
満員の福岡国際センター、ふたりに大拍手。
ワシもテレビ見ながら鳥肌立っちゃったよ。
魁皇関も大海関も優勝争いから脱落してしまっていたのに、地元はあったかいね。
地元じゃなくても盛り上がったかもしんないけど、地元だからよけいに盛り上がったのは否定できないっしょ。
魁皇関には燃えなきゃいけない理由が、地元という以外にもうひとつあった。
長く魁皇関の付け人を務め、またともに友綱部屋の関取としてもがんばってきたヘンリーこと戦闘竜関が、今日の割(7番相撲)のあと引退を発表したからだ。
魁皇関は以前、ヘンリーがケガでやめると言い出したときにヘンリーを(あの怪力で)ぶっ飛ばし「絶対やめるな」と説得したこともある。
そのヘンリーが引退を決意。魁皇関にとっても寂しい知らせだったろう。
先場所十両で大負けし、今場所は魁皇関に付いていたヘンリー。いつもの着物姿ではなく今日は会見後の正装(たぶん袴はいてた)で、花道奥で魁皇関の割を見守っていた。
「大関が勝ったらいつも花道奥でハイタッチをしていたから、今日もしたい」
と言ってヘンリーは待っていたそうだ。
きっと、いつもより熱いハイタッチを交わしたのだろう。
大関、ヘンリーの「千秋楽」を飾れてよかったね。
結び。楽日2敗相星決戦。
「朝青龍-栃東」は、過去の対戦成績、この1年の対戦成績、ともにまったくの五分。
迷いに迷った挙句栃東関優勝を予想。今場所の栃東関がここ数場所とは別人のように強くなっていたから。
でも仕切ってる時の横綱の表情見て、こりゃ大関勝てないかなーとふと思った。根拠なしで。
だからこそよけいに、11場所ぶりの優勝を栃東関に味わわせたいという気にもなった。
結果。
栃東関は当たり負けもせず(頭で当たった)下からおっつけ気味に出る。横綱がこらえきれずに一瞬引きかける。
そこで栃東関がはずにかかって一気に押し出した。
時間は短かったけれど、今場所の栃東関の長所というか充実振りが十二分に発揮された一番。
ちょっと先場所のリプレイを見るようでもあったが、…今場所のが中身濃かったかな。
あとから振り返ってみて、横綱のほうがややかかり気味、入れ込み気味の気はあったかなぁ、という感もなくはない。
でもけっきょく横綱にそうさせたのは栃東関なんだよな。
横綱をふっ飛ばしたあとの栃東関のガッツポーズと、花道奥の付け人たちに向けたと思われるあの気合の乗った表情。
ワシは少なくとも栃東関のあんな表情見たのははじめてです。
初優勝は変化で決めたから、大絶賛の優勝ではなかったけど(優勝インタビュー時も怒号がとんだりした)、今場所の栃東関の優勝にはもう文句のつけようがないだろう。
…栃東関が綱取りかぁ。それはまだ実感ないけどね。
とにもかくにも、今場所の彼を見る限り、栃東関は変わった。進化した。そんな感じ。
栃東関、優勝おめでとう。
これで「横綱・朝青龍、2003年の地方場所は優勝できず」の伝は守られたわけだ。
ワシ的には、ハッピーエンドです。名古屋のときみたいな満足感がいっぱい。
満足できないのは若の里関。隆関の成績にも満足できないけど(ま、それを言い出したら霜鳥関も春日錦関も勝ち越したからいいってモンじゃないが)、若関が負け越すなんて…と、今日はもう目の前がまっ暗になりました。
幕内力士で唯一(というか1年間十両以上で通した力士で唯一か←あとで調べたら若兎馬関もそうだった。結果ふたりとも負け越したんだけど)、年間6場所すべて勝ち越しをかけて臨んだ楽日…。
大関・武双山に力負け。しかも若関が得意なはずの投げ技で負けた。
今日の栃東関を見て思ったんだけど、ああいう相撲を取れる…という域には、若関は客観的に見ればまだ達してないんだろうな、と思わざるを得ない。
残念だし悔しいけど。
大関取りって、三役経験場所数とか、直前2場所の勝ち星数とか、それだけで判断できるもんじゃない。
某M関とか見るとそれを痛感するんだけども。
「若の里にはすでに大関の力が充分ある」って言う人もいるけど。
ワシはまだそうは思えなかった。場所前から漠然とした不安がワシの中にあったんだけど、その根拠はそういう思いがあったからだと思う。
潜在的に気づいてて、認めたくなかっただけ。
朝青龍関相手に(しかも2場所続けて)、栃東関みたいな相撲が取れるか、となると、現段階ではまだあまり胸張って答えられない。
負け越したことで、今年春から5場所連続で守った関脇の座を1年ぶりに手放すこと、そして大関取りは白紙からの再スタートになることが決まった。
そのことは、正直まだ実感としてわかないんだけども。
来場所の番付が出て、そのときはじめて、「あぁ…」って思うような気がする。
でも、まだはじめての大関取り。
何度もその壁にはね返されて、ようやく大関の座を手にした人もいっぱいいる。
今はショックでかいけど、初場所で捲土重来を期す。
彼に乗り越えられない壁ではないと信じているからこそ。
来年の今ごろには番付に「大関・若の里忍」の文字が躍っていてほしいね。
とにもかくにも、今年の大相撲も終わったんだなぁ…。
1年納めにふさわしい、いいエンディングだったと思います。
この1年いろんなことあったけど、それはまたの機会に。
---
新潟スタジアムビッグスワン。
42,000人超の大観衆が詰めかけた。
アルビレックス新潟のJ1昇格。その瞬間をナマで見るために。
ワシはテレビで見てたんだけども。
2001年11月3日、ビッグスワンでの雨中の京都戦、Vゴール負け。
2002年11月16日、長居でのセレッソ戦での完敗。
2年続けて11月に昇格を逃し涙を流した新潟サポ。
「3度目の正直」になるのか、「2度あることは3度ある」になるのか…。
結果、見事「3度目の正直」を成就させました。
ロスタイムに安君出たし(ほんとはねースタメンだと思ったんだけど)、ゴール決めたのが頼れる男上野優作だったし、GKのざっちもがんばったし。
試合運びも終始新潟ペースだったし。
大満足の試合展開でした。
クールな反町監督のあんなほっとした表情見れたのは貴重だ!
J1昇格、J2優勝を決めたけど、これはゴールじゃないんだよね。
新しいスタートです。
ビッグスワンでの「Vamos!Vamos!Niigata!!」とか「J1へ行こう、みんなで行こう」の大合唱にうるうるしながらいっしょに歌ったワシです。
さ、アルビグッズ買いに行かないと。
なかなか長岡ではゲットできないのよね…(^^ゞ。
その満員の観客は結び2番に熱狂した。
まず結び前の「千代大海-魁皇」。
もう優勝争いとは関係ないのに、(たぶん)今場所最多の18本の懸賞がかかった。
大分出身の大海関と、超地元・福岡県直方市出身の魁皇関の対戦。
大海関もご当所場所だけど、相手が魁皇関じゃねぇ。ご当所度では完敗です。
激しい相撲になったが、魁皇関は何度も大海関の突き押しを土俵際でこらえ、最後左四つに組んで捕まえて突き落とした。
その勢いで魁皇関も土俵に四つん這いに。精根尽き果てたって感じ。
負けた大海関もえらいさわやかというか「力出し切った」的な表情だった。
満員の福岡国際センター、ふたりに大拍手。
ワシもテレビ見ながら鳥肌立っちゃったよ。
魁皇関も大海関も優勝争いから脱落してしまっていたのに、地元はあったかいね。
地元じゃなくても盛り上がったかもしんないけど、地元だからよけいに盛り上がったのは否定できないっしょ。
魁皇関には燃えなきゃいけない理由が、地元という以外にもうひとつあった。
長く魁皇関の付け人を務め、またともに友綱部屋の関取としてもがんばってきたヘンリーこと戦闘竜関が、今日の割(7番相撲)のあと引退を発表したからだ。
魁皇関は以前、ヘンリーがケガでやめると言い出したときにヘンリーを(あの怪力で)ぶっ飛ばし「絶対やめるな」と説得したこともある。
そのヘンリーが引退を決意。魁皇関にとっても寂しい知らせだったろう。
先場所十両で大負けし、今場所は魁皇関に付いていたヘンリー。いつもの着物姿ではなく今日は会見後の正装(たぶん袴はいてた)で、花道奥で魁皇関の割を見守っていた。
「大関が勝ったらいつも花道奥でハイタッチをしていたから、今日もしたい」
と言ってヘンリーは待っていたそうだ。
きっと、いつもより熱いハイタッチを交わしたのだろう。
大関、ヘンリーの「千秋楽」を飾れてよかったね。
結び。楽日2敗相星決戦。
「朝青龍-栃東」は、過去の対戦成績、この1年の対戦成績、ともにまったくの五分。
迷いに迷った挙句栃東関優勝を予想。今場所の栃東関がここ数場所とは別人のように強くなっていたから。
でも仕切ってる時の横綱の表情見て、こりゃ大関勝てないかなーとふと思った。根拠なしで。
だからこそよけいに、11場所ぶりの優勝を栃東関に味わわせたいという気にもなった。
結果。
栃東関は当たり負けもせず(頭で当たった)下からおっつけ気味に出る。横綱がこらえきれずに一瞬引きかける。
そこで栃東関がはずにかかって一気に押し出した。
時間は短かったけれど、今場所の栃東関の長所というか充実振りが十二分に発揮された一番。
ちょっと先場所のリプレイを見るようでもあったが、…今場所のが中身濃かったかな。
あとから振り返ってみて、横綱のほうがややかかり気味、入れ込み気味の気はあったかなぁ、という感もなくはない。
でもけっきょく横綱にそうさせたのは栃東関なんだよな。
横綱をふっ飛ばしたあとの栃東関のガッツポーズと、花道奥の付け人たちに向けたと思われるあの気合の乗った表情。
ワシは少なくとも栃東関のあんな表情見たのははじめてです。
初優勝は変化で決めたから、大絶賛の優勝ではなかったけど(優勝インタビュー時も怒号がとんだりした)、今場所の栃東関の優勝にはもう文句のつけようがないだろう。
…栃東関が綱取りかぁ。それはまだ実感ないけどね。
とにもかくにも、今場所の彼を見る限り、栃東関は変わった。進化した。そんな感じ。
栃東関、優勝おめでとう。
これで「横綱・朝青龍、2003年の地方場所は優勝できず」の伝は守られたわけだ。
ワシ的には、ハッピーエンドです。名古屋のときみたいな満足感がいっぱい。
満足できないのは若の里関。隆関の成績にも満足できないけど(ま、それを言い出したら霜鳥関も春日錦関も勝ち越したからいいってモンじゃないが)、若関が負け越すなんて…と、今日はもう目の前がまっ暗になりました。
幕内力士で唯一(というか1年間十両以上で通した力士で唯一か←あとで調べたら若兎馬関もそうだった。結果ふたりとも負け越したんだけど)、年間6場所すべて勝ち越しをかけて臨んだ楽日…。
大関・武双山に力負け。しかも若関が得意なはずの投げ技で負けた。
今日の栃東関を見て思ったんだけど、ああいう相撲を取れる…という域には、若関は客観的に見ればまだ達してないんだろうな、と思わざるを得ない。
残念だし悔しいけど。
大関取りって、三役経験場所数とか、直前2場所の勝ち星数とか、それだけで判断できるもんじゃない。
某M関とか見るとそれを痛感するんだけども。
「若の里にはすでに大関の力が充分ある」って言う人もいるけど。
ワシはまだそうは思えなかった。場所前から漠然とした不安がワシの中にあったんだけど、その根拠はそういう思いがあったからだと思う。
潜在的に気づいてて、認めたくなかっただけ。
朝青龍関相手に(しかも2場所続けて)、栃東関みたいな相撲が取れるか、となると、現段階ではまだあまり胸張って答えられない。
負け越したことで、今年春から5場所連続で守った関脇の座を1年ぶりに手放すこと、そして大関取りは白紙からの再スタートになることが決まった。
そのことは、正直まだ実感としてわかないんだけども。
来場所の番付が出て、そのときはじめて、「あぁ…」って思うような気がする。
でも、まだはじめての大関取り。
何度もその壁にはね返されて、ようやく大関の座を手にした人もいっぱいいる。
今はショックでかいけど、初場所で捲土重来を期す。
彼に乗り越えられない壁ではないと信じているからこそ。
来年の今ごろには番付に「大関・若の里忍」の文字が躍っていてほしいね。
とにもかくにも、今年の大相撲も終わったんだなぁ…。
1年納めにふさわしい、いいエンディングだったと思います。
この1年いろんなことあったけど、それはまたの機会に。
---
新潟スタジアムビッグスワン。
42,000人超の大観衆が詰めかけた。
アルビレックス新潟のJ1昇格。その瞬間をナマで見るために。
ワシはテレビで見てたんだけども。
2001年11月3日、ビッグスワンでの雨中の京都戦、Vゴール負け。
2002年11月16日、長居でのセレッソ戦での完敗。
2年続けて11月に昇格を逃し涙を流した新潟サポ。
「3度目の正直」になるのか、「2度あることは3度ある」になるのか…。
結果、見事「3度目の正直」を成就させました。
ロスタイムに安君出たし(ほんとはねースタメンだと思ったんだけど)、ゴール決めたのが頼れる男上野優作だったし、GKのざっちもがんばったし。
試合運びも終始新潟ペースだったし。
大満足の試合展開でした。
クールな反町監督のあんなほっとした表情見れたのは貴重だ!
J1昇格、J2優勝を決めたけど、これはゴールじゃないんだよね。
新しいスタートです。
ビッグスワンでの「Vamos!Vamos!Niigata!!」とか「J1へ行こう、みんなで行こう」の大合唱にうるうるしながらいっしょに歌ったワシです。
さ、アルビグッズ買いに行かないと。
なかなか長岡ではゲットできないのよね…(^^ゞ。
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