割が

やはり、崩れた。

(「割崩し」・「割を崩す」については前日日記を参照されたし)

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ワシ個人は、割崩しって聞くと血が騒ぐほうだったんだけど(←バカ)、これは審判部(毎日の割を決める)が責められてもしょうがないな。
大関直接対決「千代大海-武双山」は、今場所はないことになった。
ひとえに10連勝の平幕・朝赤龍を11日目で大関と当てず、平幕と組んだことが原因だ。
それでなくても朝赤龍はやはり全勝の横綱と同部屋で対戦を組めないのだから。朝赤龍の連勝が10まで来た段階で何らかの手を打つべきだった。
たとえば朝赤龍を11日目で魁皇、12日目で千代大海(つまり現実より1日ずつ前へスライドして組む)と当てれば、割崩しは避けられた。
そう思うとやっぱ、喜んでばっかりもいられない事態で。

4年前に割崩しがあったとき(平成12年春・貴闘力の幕尻優勝のときのこと)にもやはり審判部の対応の遅さが責められた。
このときの貴闘力は12連勝、その後13日目になってはじめて上位(横綱・大関)と当てられたわけだ。
そのときと1日差はあれど状況は似ている。

やはり上位陣どうしの白熱した割をファンに提供するのが審判部の役目。
去年九州の審判部をホメたのに、今場所はとてもホメられる状態じゃないな…。
明日の「朝青龍-魁皇」が今日昼過ぎにあっけなく決まったけど、これとてともに今日全勝をキープしていたらもっとあとに組むべき割だったんじゃないのか。
これも「楽日の結びは番付上位ふたりの対決」という不文律があって、「んじゃ今場所の楽日結びは『朝青龍-千代大海』で」と決めうちにかかっていた弊害だとしか言いようがない。
結果的には明日星ひとつの差で「朝青龍-魁皇」戦を迎えることにはなったが…かりに千代大海が先に1敗を喫して、朝青龍・魁皇がともに14戦全勝でいたなら、「楽日朝青龍・魁皇全勝相星決戦！」でファンをあおることもできたはずなのに…。

しかし今場所の朝赤龍はすごいね！
こりゃ、そう簡単に止まらん。
明日千代大海に勝ったら…残りは関脇・小結4人のうちの誰かひとり(若の里か垣添か？まだ負け越してないから)と組まれるだろうし、もうひとりは東筆頭で勝ち越した雅山(元大関)かな。若の里・垣添両方と当てられる可能性もある。そうなることを考慮に入れるとダシ@朝赤龍の天王山はどう考えても明日だ。
いや、いざとなったら「魁皇-武双山」も飛ばして、楽日武双山戦という選択肢もあるな…(そうすると西前頭12の力士が是より三役に登場か？)。
魁皇が2敗すると、そうなるかも知れん。
西前頭12の力士が出場大関全員と当たるなんて前代未聞なんじゃねーの？(←現実どうなのかは知らん)
大関戦2番で2敗しないなんて…すごすぎる。気分的には「もう大海関に負けてもいいや」って、いい意味で力抜けてるだろうし。
(もちろん心底負けてもいいなんて思っちゃいないはず)
優勝争いをしてる全勝・1敗4人の中でいちばん気負いがないのがダシ。

…こりゃ平幕全勝(あえて優勝とは書かない。横綱と全勝での決定戦があるかもしれないし)の可能性、大いに出てきたな。

するってーと来場所一気に新三役か…。
なかなかブレイクしないなーと思っていたが(新入幕から1年)、ここへきて大爆発。
これくらいの力はあるだろうとは思っていたけど、このブレイクのしかたがまたハンパじゃない。