事実と違うのは百も承知ですが、少なくともワタシの記憶の中ではずっとこうです。
そして、中日まで平幕や小結の若い力士が横綱に完膚なきまでに叩きのめされている中、現役関取最年長36歳、横綱よりひとまわりも年上の琴ノ若関が、横綱に対していちばんすばらしい内容の相撲を取ったということをワタシはうれしく思っています。
琴ノ若関は、去年春場所(朝青龍関新横綱の場所)と名古屋場所の2回、対横綱朝青龍戦で勝利を収めています。
2回も横綱に勝っている現役平幕力士はほかにいません。
琴ノ若関の中には、たいがいの関取が持っている横綱への苦手意識がさほどないのでしょう。
それが証拠に、取り直しの一番でも肩越しに左上手を取ったんですから。
最後はばっさり、切り返しで刈り倒されてますが…。
今度横綱と当たったら…そのときは胸のすくような左からの豪快な上手投げ(右上手からでも可)を見せてください。

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「死に体」。
相撲で、力士がもつれて同時に倒れるときに、つま先が上を向いて足の裏が返り、立て直すことが不可能と判断される状態。(「大辞林」より)

この概念が曖昧で困る。
昨日の横綱のあの体勢(http://www.yomiuri.co.jp/img/20040711i511-1-A20040711183902396L.jpg)を「死に体じゃない」と判断されたんでは、これから先投げ技で負ける力士がみんな実は死に体じゃないとかそんなことになりそうで、なんか釈然としないものを感じる。
手をついてしまったムコ殿の詰めの甘さも責められてしかるべきかもしれないが、ドルジはワタシの目にはどう見ても「死に体」に映る。
少々論点は変わるが、モンゴル人力士はぎりぎりまでまわしを離さないという「悪癖」があるといわれている。
これは下手をすると相手のケガも招きかねない。
昨日の横綱もムコ殿のまわしにまるでぶらさがるかのような格好でブリッジの体勢になった。
その悪癖がなければ勝負はいとも簡単についていたかもしれない。
ムコ殿が手をついたのは、少なくとも横綱の体が裏返る時点よりはあとだったからだ。
(リンクした写真参照されたし)
横綱がムコ殿のまわしにしがみついてさえいなければ、ムコ殿は勝負がついたあとに手をついたことになり、物言いがたとえついても行司軍配どおりムコ殿の勝ち、となったはずだ。
横綱自身はあそこから技をかけられる、逆転できると思っていたのかもしれないが、ふつうの死に体の概念からすれば、相手の投げで宙に浮き、体が裏返った段階で死に体だろう…。

ということは。(と話がやや飛躍するが)
この横綱やはり規格外。
恐るべき身体能力をもっている。

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しかし名古屋場所中日というのはドルジが横綱になってからというもの、必ず何かが起きますな。
去年は高見盛関の対朝青龍戦初勝利。土俵上で大きく「やったぁー」と叫ぶロボの姿が印象的でした。
(ちなみに旭鷲山関との風呂場でのあわや乱闘、魁皇関による仲裁もこの日起こっています)
今年は「誤審?騒動」。
来年は何が起こるのでしょうか。どきどき。

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ふと思い出したんだけど、去年名古屋でのシュウ関と横綱の一番。
横綱の「反則負け」。
あのとき審判長を務めていたのも三保ヶ関審判部副部長(元大関増位山)でした。
何か起きるように、できてたのかもしれないな。

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放送が8分も延長になっててびっくり。大慌てで追加録画しました…(^_^;

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